『屋根裏の恋人』第1話、今井翼の濃厚キスシーンが物語の不気味さを際立たせ……

■『屋根裏の恋人』(フジテレビ系、毎週土曜23時40分~)初回視聴率3.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)

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 タッキー&翼の今井翼が出演するドラマ『屋根裏の恋人』(フジテレビ系)の第1話が6月3日に放送され、平均視聴率は3.2%をマークした。この作品は、不自由のないセレブな生活を送っている主人公・西條衣香(石田ひかり)のもとに突然昔の恋人・瀬野樹(今井翼)が現れたことで複雑な人間模様が明らかになる“ドロドロ系”ドラマ。



 第1話では、衣香の住む家で開かれているガーデンパーティーの最中に勝手に屋内に入り込んだ樹が、給仕のためにキッチンにやってきた衣香の背後から、突然「久しぶり」と登場する。引きつった顔で「どうして?」と尋ねる衣香に「借金の保証人になって追われている。捕まったら殺される」と身の危険を訴えながら匿ってほしいと頼むが、そんな窮地に「人生終わりだと思ったら衣香の顔がどうしても見たくなって来てしまった」と口説きにかかっているのも不思議でならない。

 家族で暮らす家に昔の男を匿うことなどできるはずもなく、衣香は樹の頼みを断ろうとする。だが、樹は「ずっと衣香のことは忘れたことがないんだ」と食い下がる。どうやら2人の間には、衣香の誕生日に突然樹が姿を消し、それきりになったという過去があったらしい。衣香が目を離したすきに樹は姿を消すが、いつの間にか西條家の屋根裏に逃れており、「1晩で出ていく」との約束もあっさり破ってそのまま屋根裏に棲みついたのだった。

 衣香は暴漢に襲われていた過去があり、18年ぶりに樹が姿を現す前にその暴漢が何者かに殺されたそう。樹が暴漢を殺したと考えるのは短絡的すぎるが、だからといってこれまで真っ当に暮らしてきたようにも見えない。今井もいい意味でつかみどころのない演技を見せている。

 ドラマ公式サイトで今井はこの役について「何を参考にしていいのかわからない役どころではありますが、ミステリアスでアンタッチャブルな役を務めています」と語っている。第1話での今井の演技は少し芝居がかっていたが、恐らくこれは、屋根裏に棲みついた奇妙な人物としての役作りの結果だと思われる。確かに、「世の中に忘れ去られた者が集う。それが屋根裏だから」などという大げさな台詞を語るには、芝居じみた役柄のほうが似合っている。初回を見る限り、得体の知れないミステリアスさは存分ににじみ出ていたと言えよう。

 その半面、「見つかったら殺される」と言うわりには冷蔵庫の食べ物を盗み、屋根裏でバイオリンを奏でるなど、やりたい放題。思い付きで行動する人物であることを表しているのか、それとも借金取りから逃げてきたという話自体がウソなのか。

 主人公・衣香のバックボーンはまだ十分に描かれていないが、特に名家の出というわけではなさそう。証券会社勤務の誠(勝村政信)に嫁いだことでセレブの仲間入りをし、「鎌倉マダム」として雑誌に取り上げられるまでになったが、夫は家庭を顧みず、思春期の子どもたちもどこか空々しい。友人の杏子(三浦理恵子)にも義母の千鶴子(高畑淳子)もいまひとつ信用できず、彼女たちと会話を交わすたびに衣香は心の中で「こんな女は嫌いだ」とつぶやいてしまう。さらに、夫の年収が2,000万円もあるはずなのに、出会い系のサクラのバイトをしている。不倫に陥る人の典型的なパターンである「恵まれているのに心は満たされない主婦」そのものだ。樹は、衣香の心の穴を埋める存在になり得るのか。また、それと引き換えになにが失われていくのか。

 今回の放送の終盤には、衣香と樹の濃厚なキスシーンも。今井の無精ひげと相まって、「なんか見たくなかった」「キスシーンの過剰な唾液音も汚い」という声も。2人の気持ちが高揚するほどに、物語の薄気味悪さが際立ってくるが、はたして第2話ではどんな展開が待ち受けているのだろうか。
https://jmania.jp/201706/47078.html/2

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